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天文系ブルー文字盤の新作は、文句なしの完成度!──ジャガー・ルクルト「マスター・グランド・トラディション・グランド・コンプリケーション」ほか

ジャガー・ルクルトは、天空をテーマにブルー文字盤を与えた「マスター・グランド・トラディション・グランド・コンプリケーション」と「マスター・コントロール・カレンダー」の新作を発表した。価格は前者が113万5200円、後者が170万7200円。

2022年 ジャガー・ルクルト新作 マスター・グランド・トラディション・グランド・コンプリケーション Q5263480

マスター・グランド・トラディション・グランド・コンプリケーション
Ref:Q5263480
ケース径:45mm
ケース素材:ホワイトゴールド
防水性:5気圧
ストラップ:レザー
ムーブメント:手巻、Cal.945A(ジャガー・ルクルト製)、40時間パワーリザーブ
仕様:時・分・月・24時間表示、恒星時表示付きオービタル・フライングトゥールビヨン、サファイアクリスタルに溶接されたカテドラル「クリスタルゴング」を備えるミニッツリピーター、北半球の星座が描かれた天空ディスク、オープンケースバック、バゲットカットダイヤモンド(ダイヤモンド44個/3,76カラット)がセッティングされたベゼル、レーザー溶接シルバー構造のブルーダイヤル
限定:世界限定8本

ジャガー・ルクルトは、「マスター・コントロールコレクション」の最新モデル2作を発表した。3針+日付表示のベーシックな「マスター・コントロール・デイト」とコンプリートカレンダーを備えた「マスター・コントロール・カレンダー」で、いずれも新ダイアルを採用する。

「ステラー・オデッセイ」をテーマに掲げる2022年のジャガー・ルクルトは、天文系複雑機構を搭載するモデルや文字盤上を流れ星が流れるレディスウォッチなど、天空からインスピレーションを得た時計を多く送り出している。そしてこのテーマに従って、夜空を想起させるブルー文字盤を与えたのが、この2作だ。

放射線に伸びるサンレイ仕上げが目を引く文字盤はブルーラッカーによるもの。近年、カラーダイアルに力を入れる同社らしく、文字盤の地金に入れられた繊細な彫りを消さないように薄く塗装をしながらも、発色は良好だ。また、文字盤外周のミニッツサークルをライトブルーに塗り、内周とコントラストを付けることによって、分単位での判読性を高めている。

シンプルな構成のマスター・コントロール・デイトは、それぞれインデックスと分目盛りまでしっかりとリーチし、なおかつ太さを伴った時分針や、長い秒針が高精度機らしさを演出しており、好印象だ。また、ケース厚はわずか8.78mmのため、装着感に優れている。シリコン製脱進機によって耐磁性能も高く、デイリーユースに理想的な時計だ。

「日」「曜日」「月」のコンプリートカレンダー+ムーンフェイズという構成のマスター・コントロール・カレンダーは、文字盤外周にポインターデイト用の目盛りを追加することによって、広くとった文字盤に見事な凝縮感を与えたダイアルデザインがより一層魅力的なモデルだ。

ポインターデイトはムーンフェイズおよびスモールセコンドの読み取りを邪魔しないよう、インダイアルに針がかかる5時〜7時位置に日付表示を置かないように配置し、4時半位置の“15日”から7時半位置の“16日”まで瞬時にジャンプさせる機構を有する。視認性に対する配慮は、さすがマスター・コントロールだ。

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